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農産物(県産品)

麦(Wheat)

2014年11月18日(火)

見渡す限り黄金色の麦畑。麦秋の候-冬の厳しい寒さを耐え抜いた麦が水稲より一足先に収穫期を迎え、そよそよと風に吹かれながら初夏の訪れを告げます。

 

麦(Wheat)

  地元製粉会社からの引き合いが高い熊本の小麦は

  粘りがあり、製麺用として人気があります。

焼酎やしょうゆのほか、ご飯やみそ汁に欠かせない大麦は玉名、鹿本、菊池、球磨地域などで広く栽培されています。まためん類、ケーキ類などに活躍する小麦は、熊本、宇城、玉名、鹿本、菊池、上益城、八代地域を中心に栽培されており、県内では様々な用途に応じた高品質の麦栽培が行われています。平成16年産の県下全体の生産量は小麦で17,700トン(全国7位)、大麦で5,550トン(全国5位)、作付面積は小麦で4,930ヘクタール、大麦で1,710ヘクタール。食料の自給率アップ、そして水田農業の確立のための農産物として、県内では生産の振興が図られています。

 

栄養価 食品成分

(科学技術庁資源調査会編「五訂日本食品標準成分表」より引用 可食部100グラム当たり)  国産 普通

 ・エネルギー337kcal ・水 分12.5g ・蛋白質10.6g
 ・脂 質3.1g ・炭水化物72.2g ・灰 分1.6g
 ・カルシウム26mg ・リ ン350mg ・鉄3.2mg
 ・ナトリウム2mg ・カリウム470mg ・マグネシウム80mg
 ・亜 鉛2.6mg ・銅3.90mg ・カロテン0μg
 ・ビタミンB10.41mg ・ビタミンB20.09mg ・ナイアシン6.3mg
 ・ビタミンC0mg ・食物繊維10.8g  

注意:この成分値は、画面で紹介している農産物の分析値ではありません

 

生産の様子

 

は種麦踏み中耕

◆は種

生産者たちは土に病気が入らないように事前によく畑を耕しておきます。そして次第に気温が低くなる11月下旬~12月上旬、乾燥した畑に種まき機(プロットシーダー)で種をまき、同時に肥料を与えます。発芽する頃には寒い季節がやってきて、小さな麦たちはその寒さに負けないようじっと我慢しながら暖かい春を待ちます。

◆麦踏み

「私たちが小さい頃は学校から帰ったらすぐに麦踏みを手伝いよった」と話す年配の生産者たち。以前は地下足袋(じかたび)を履いた人たちが一斉に生育中の麦をギュッギュッと踏み込んでいましたが、近年はローリング式の機械が登場して作業の効率化・省力化が図られています。「冷え込んだ時よりも暖冬のあと、どんどん生長する時に踏み始めるのが最も効果的」と話す生産者たち。根の生育や根に近い部分から茎がたくさん増え出てくるよう促し、太くて丈夫な麦を育てます。一般的には年内に1回、年明けに3回ほど麦踏みします。

◆中耕

麦踏みと同じ時期に苗のうえに土をかぶせていく作業を行います。これを中耕(土入れ)といいます。雑草の防除や生長しすぎた苗を抑制し、一粒一粒の麦の充実を図ります。


 

収穫乾燥調整出荷

◆収穫

生産者たちは穂の生長をじっと観察しながら収穫適期を待ちます。実が成熟して畑一面がまさに「小麦色」になると大型コンバインを動かしていよいよ作業開始。大麦の場合は穂先が「く」の字に曲がってくる頃(5月中・下旬)、また小麦の場合は穂から実が見え始め、風が吹くとサラサラと音が聞こえてくる頃(5月下旬~6月上旬)が収穫の目安と生産者たちは言います。この時期はちょうど梅雨と重なるケースが多く、収穫に大きな影響を与えることも少なくありません。そこで現在は収穫の早期化のための品種改良や生産技術の確率等の研究が進められています。

◆乾燥調整出荷

収穫したばかりの麦を大きな袋に詰めて、近くのJAカントリーエレベーターに運びます。すぐにサイロ(貯蔵乾燥ビン)の中で低温の風を送り込みながら乾燥させ、麦の品質維持に努めます。
 


 

生産の工夫

 

排水対策土づくり

◆排水対策

麦は湿気が苦手です。しかも収穫期は梅雨入り前後なので、高品質の麦を収穫するためにはほ場(畑)の排水対策を万全にしておく必要があります。例えば種をまく前にきちんと溝をつくり、畑の外に水が流れ出るようにしておきます。また、溝の土を掘り返しながら行う中耕の時にも十分な排水溝の確保に努めています。このような湿気対策のもとで育てられた麦は粒が大きく、一つの穂からたくさんの粒を収穫できます。

◆土づくり

大豆の収穫後に麦の種をまく場合には、根粒菌というバクテリアが豊富に含まれているため畑に肥料を与えません。逆に水稲の収穫後に麦を栽培する場合には、田植え前の5月頃に牛糞とノコクズを混ぜ合わせてつくった自家製完熟堆肥を畑に入れて地力増進を図ります。

 

食品の栄養や機能性

 

麦の豆知識

麦(Wheat)

私たちに身近な存在、小麦のいろいろを取り上げてみましょう。

 

◎種類
小麦は栽培時期によって春小麦と冬小麦に分けられるほか、粒の色やかたさによっても分けられます。

 

◎保存方法
小麦粉は長期保存が可能ですが、湿気が大嫌い。できるだけ乾燥した涼しい場所で保存して下さい。また、一度開封したら必ずきちんと口を閉めて、できるだけ早めに使いきることが賢い使い方。虫やカビの発生原因になりますよ。

 

◎使い方
小麦粉にはご存知の通り、強力粉・中力粉・薄力粉があるので、それぞれの用途に応じた小麦粉を選びましょう。ちなみに強力粉はパンやピザ、中力粉はうどん、薄力粉はケーキ、てんぷら、菓子などに適しています。


 

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