◆熟成(予措) 収穫後、ビニールハウスのなかで過ごしている晩白柚をのぞいてみました。ムッとするほど暑いハウスの中で、1,600個~2,000個の大きな晩白柚が籾殻とビニールシートでつくられたフワフワのベットの上で均等に並んでいます。生産者はこの期間中に果実の底の青みを黄色く熟成させるため、何度も玉の上下を反転させながら日光をまんべんなく当てていきます。そして糖度が増した、柔らかい果肉の晩白柚に仕上げます。 | ◆品評会 今年(平成17年)1月、恒例の八代地域晩白柚品評会が道の駅「竜北」(八代郡竜北町)で開かれました。これは晩白柚のイメージアップと品質の向上を図るために毎年、熊本県八代地域振興局と八代地方農業振興協議会果樹部会が主催して行うもので、今年で13回目。生産者たちは大切に育てた自慢の晩白柚をそれぞれ「果実の部」、「ジャンボの部」に出展しました。今回、「ジャンボの部」で優勝した果実は、なんと重さ4.858kgもあり、ギネスブックに「世界最大のかんきつ」として申請されることとなりました。 | ◆加工品 地元の物産館では晩白柚を素材にしたマーマレード、ジャム、上品な口当たりのゼリーなどが販売されています。なかでも晩白柚の皮を砂糖漬けにしたザボン漬けは幅広い層から人気です。 |