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農産物(県産品)

大橘(パール柑)(Pearlkan)

2014年11月20日(木)

グレープフルーツのように爽やかな風味で肉質は柔らか、さっぱりとした上品な果物です。果肉が真珠色にキラキラ輝いていることから、また産地が宇土半島・三角町から天草にかかる天草パールライン付近であることから「パール柑」という名前で、県内から全国に発信しています。

 

大橘(パール柑)(Pearlkan)

  果実の表面が濃いやまぶき色になったパール柑。

文旦(ブンタン)の血を引く品種で明治の頃から鹿児島県下で栽培されていたと言われています。品種名は「大橘(おおたちばな)」。収獲時には果肉がかたく酸も強いのですが、貯蔵することで果肉が柔らかくなり、甘さと酸味のバランスがほどよく調和してきます。重さは600グラム前後の大玉で、大きさは直径15センチほど。大きいものは700グラムにもなります。糖度12~13度で食味がよく、外観が美しいため贈答用としても人気があります。


栄養価 食品成分

(科学技術庁資源調査会編「五訂日本食品標準成分表」より引用 可食部100グラム当たり)  ぶんたん 砂じょう 生

 ・エネルギー38kcal ・水 分89.0g ・蛋白質0.7g
 ・脂 質0.1g ・炭水化物9.8g ・灰 分0.4g
 ・カルシウム13mg ・リ ン19mg ・鉄0.1mg
 ・ナトリウム1mg ・カリウム180mg ・マグネシウム7mg
 ・亜 鉛0.1mg ・銅0.04mg ・カロテン15μg
 ・ビタミンB10.03mg ・ビタミンB20.04mg ・ナイアシン0.3mg
 ・ビタミンC45mg ・食物繊維0.9g  

注意:この成分値は、画面で紹介している農産物の分析値ではありません

 

 

生産の様子

 

開花袋かけ収穫

◆開花

大玉で高品質のパール柑をつくるため、別の柑橘類(例えば甘夏やハッサク、晩白柚)の花粉を使って人工受粉を行います。生産者たちは5月頃に白い花が咲くと、わずか2週間しかない開花期間にあわせて綿棒などでたっぷりと花粉をつけていきます。「収穫する数量の2、3倍は念のために受粉させておく」と話す生産者は、「晴天の日を見計らってすばやく作業を行うことが大切」とも。受粉後、実になりはじめてから約240日という長い期間を経て、ようやくパール柑は収穫期を迎えます。

◆袋かけ

すべての果実に袋をかけていくことは時間のかかる大仕事。しかし、全国の市場では贈答品としての需要も多いため、生産者たちは労力を惜しまず、外観を美しく保つために一個一個丁寧に袋かけを行います。作業は梅雨前の6月上旬、果実の直径が5センチ前後になった頃で、収穫前1ヶ月(10月中旬~11月上旬)には袋を取り外して果実の色付きをよくします。「袋の止め口はしっかりと枝に結んでおかないと、すき間から害虫が侵入してしまう」と話す生産者。袋は病害虫の予防にも効果的なので減農薬栽培としても評価されています。

◆収穫

果実の表面が黄色になったら収穫も間近。事前に糖と酸を分析し、平均糖度が11.5度以上という出荷基準をクリアしたものだけを収穫します。最盛期は品質や風味が優れる1月中旬~2月中旬の頃。歳末ギフト用は糖度の増し方と表面の着色が早くなる多孔質資材のマルチを園地に被覆したパール柑だけを一足先に12月に収穫します。パール柑は果梗枝(かこうし)、つまりヘタの部分が取れやすいので、生産者たちは引っ張ったり、ひねったりしないよう細心の注意を払いながら丁寧に収穫します。


 

生産の工夫

 

出荷マルチによる品質向上

◆出荷

出荷最盛期は2月下旬~3月ですが、お歳暮用ギフトとしての需要も高いので12月にも出荷ピークを迎えます。玉の大きさ、糖度、外観などに応じて規格ごとに選別、箱詰めしたあと、繁忙期には1日50トン(5,000箱)を東北、関東、関西、九州方面に向けて送り出します。なお、年末ギフト用は個別にフイルムで包装し、食べ方を説明したパンフレットを各箱に入れて付加価値の高いパール柑を出荷しています。

◆マルチによる品質向上

「高糖度のパール柑をつくるためには、土壌中の水分管理がとても大切」と生産者たちは話します。土を乾燥させると品質が向上するため、7、8月~収穫時までは白い多孔質マルチを広い園地の樹の下に被覆します。ホワイトカラーは太陽の光を樹全体に反射させ、果実の着色を促します。また、多孔質素材は雨水をシャットアウトし、地面への余分な水分浸透を防ぐ一方、地面から発生する水蒸気を通すようになっています。農家の人たちはこのように品質の高いパール柑をつくるためにさまざまな工夫をしています。


 

備考

◎熊本の5大中晩柑は「デコポン、甘夏、河内晩柑、パール柑、晩白柚」と言われています。

 

◎熊本県では「大橘」を「パール柑」のブランド名で全国に送り出していますが、鹿児島県は同じものを「サワーポメロ」として扱っています。


食品の栄養や機能性

 

パール柑の豆知識

大橘(パール柑)(Pearlkan)

◎見分け方・選び方
色ツヤのいいもの、表面が黄色くなったパール柑は食べ頃です。「やっぱり一番おいしい時期は3月頃だね」とは生産者から。

 

◎保存方法
ポリ袋に入れて密閉状態のまま冷暗所、または冷蔵庫で保管して下さい。4月~5月頃まではおいしく食べられます。

 

◎食べ方
晩白柚のようにまずは部屋に飾って美しい外観や独特の香りを楽しんでみては。皮は捨てずに食べることもできます。

 

◎「毎日くだもの200グラム運動」
果物の特性・機能などの情報をもっと知りたい方はこちらのホームページを見て下さい。http://www.kudamono200.or.jp/

 

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