総合トップへ

農産物(県産品)

なし(Pear)

2014年11月21日(金)

熊本の清らかな水と雄大な大地で育まれた熊本のなし。生産者が真心を込めてつくった果実は、どのようにして皆さんの食卓に届くのでしょうか。

 

なし(Pear)

新高(ジャンボなし)

県内では主に、甘さが際立つ「幸水」、酸味と甘さのバランスが好まれる「豊水」、糖度が高く特大の果実が特徴の「新高」、多汁で甘味のある青なしの代表「二十世紀」などが栽培されてます。なしの栽培管理は年間を通して忙しく、棚つくり、受粉、摘果、袋かけ、収穫、施肥、剪定・整枝のほか、草刈り、気象災害・遅霜対策、病害虫の防除、棚の管理など、驚くほどたくさんの管理作業があります。こうして手間ひまかけて大切に育てられたみずみずしい熊本のなしは、県内に限らず県外の人々にも大変親しまれています。
 なかでも新高(ジャンボなし)は、全国でも有数の生産量を誇り、生長すると子どもの頭ほどの大きさになります。


 

栄養価 食品成分

(科学技術庁資源調査会編「五訂日本食品標準成分表」より引用 可食部100グラム当たり)  日本なし 生

 ・エネルギー43kcal ・水 分88.0g ・蛋白質0.3g
 ・脂 質0.1g ・炭水化物11.3g ・灰 分0.3g
 ・カルシウム2mg ・リ ン11mg ・鉄0mg
 ・ナトリウム微量 ・カリウム140mg ・マグネシウム5mg
 ・亜 鉛0.1mg ・銅0.06mg ・カロテン0μg
 ・ビタミンB10.02mg ・ビタミンB2微量 ・ナイアシン0.2mg
 ・ビタミンC3mg ・食物繊維0.9g  

注意:この成分値は、画面で紹介している農産物の分析値ではありません

 

 

生産の様子

 

開花受粉袋かけ

◆開花受粉

なしの花粉を結実させるには、ほかの品種の花粉が必要なことを皆さんは知っていましたか?(例えば「新高」の雌しべに「豊水」の花粉を付ける―など)これを人工授粉といいます。この授粉作業は花が咲き始めてから短期間(5日程度)で行わなければならず、多くの人手と連日の晴天が必要な大変な作業です。

◆袋かけ

(有袋栽培)
一般的に袋掛けは1~2回行われます。ある梨園では1回目に約20万個の果実に小袋掛けを行います。5月のゴールデンウィークが近づくといよいよ2回目の袋かけも間近。クラフト紙とパラフィン紙の二重袋で同じようにすべての果実に大袋掛けを行います。

 

環境保全型防除収穫・出荷作業

◆環境保全型防除

なし園に被害をもたらす害虫(蛾)は、雌が体外に特有の化学物質を放出することで雄を呼び寄せています。この物質を性フェロモンといいます。写真の赤色の針金の中には、性フェロモンに似せた合成フェロモンが入っており、畑に入ってきた雄は空気中に大量に存在する偽フェロモンに邪魔されて雌を探すことができなくなります。こうして交尾を阻害し、次世代の幼虫を減らします。

◆収穫・出荷作業

県内の出荷作業は、6月下旬のハウス栽培(早生)から10月下旬の露地栽培(晩生)まで続きます。収穫適期の判断は重要で、果実の果皮色で判断。晴天の続く午前中に収穫作業が始まり、大きさや外観に応じて仕分けを行います。 現在は自動計量器の導入で選果作業が効率的にできるようになりました。箱詰されたなしは共同選果場に集められ、消費地に向けて出荷されます。


 

生産の工夫

 

土づくり棚栽培

◆土づくり

毎年12月頃になると掘り起こした土の中に有機物や有機質肥料、化学肥料を施し、土に十分な養分を与えます。同時に排水にも気を使いながら土づくりを行います。

◆棚栽培

なしは自然の状態では、高さ20メートルほどの樹に生長するため、剪定・整枝後、2月~3月に針金を張り巡らせた棚(高さ1.5~2メートル)に枝を縛り付けていく誘引作業を行います。このため作業効率がアップし、収量も安定。風害に強いという利点も生まれます。

 

食品の栄養や機能性

 

 

なしの豆知識

なし(Pear)

◎見分け方・選び方
日本には50数種類ものなしがあるといわれ、風味、甘さ、酸味、かたさなど、それぞれに独特のおいしさがあります。そのため、まずは個人の嗜(し)好・食感にあった品種を食べながら見つけてみるのもおもしろいかもしれません。県内では一般的に幸水、豊水、新高、二十世紀などが好まれています。完熟したおいしいなしを見分けるには、まず持ってみて「重すぎず、軽すぎず」が基本。ずっしりと重いからといって、果汁が多いおいしいなしとは言い切れません。色ツヤがよく、表面にポツポツと斑点のように表れている果点が均等になし全体に広がった球形であれば味に偏りもなく、おいしい果実と言えるでしょう。また、なしは底の方から甘くなっていくため、底のくぼみが深ければ深いほど、広がりがあればあるほど、果肉が盛り上がりおいしいなしが楽しめます。

 

◎保存方法
一般的には水分の蒸発を防ぐため、ビニール袋に入れて冷暗所で保管すれば、品種によってばらつきはありますが、新高で約1ヶ月、幸水などは約1週間ほど保存可能です。ただし気をつけたいことはなしも呼吸をしている―ということ。ビニールの口をかたく結ばずに、軽くねじっておくだけで大丈夫。新聞紙に包んでおくことも水分の蒸発を防ぐよい方法ですね。

 

◎食べ方
冷やしすぎは禁物。なし本来の味を損なわないために、食べる1時間程前に冷蔵庫で冷やしておくといいでしょう。

 

◎「毎日くだもの200グラム運動」:
果物の特性・機能などの情報をもっと知りたい方はこちらのホームページを見て下さい。http://www.kudamono200.or.jp/



 

アドビリーダーダウンロードボタン
新しいウィンドウで表示
※資料としてPDFファイルが添付されている場合は、Adobe Acrobat(R)が必要です。
PDF書類をご覧になる場合は、Adobe Readerが必要です。正しく表示されない場合、最新バージョンをご利用ください。