私たちが毎日生きていく為に、食事は必要不可欠なものです。食べるということは、単にお腹を満たすのではなく、必要な栄養を摂取することだと思います。 栄養摂取の目的には、「(1)細胞をつくること」「(2)生きるためのエネルギーを作ること」「(3)家族や仲間とのコミュニケーションづくり」の3つがあります。 現代の日本には、お金を出せば手に入らないものは無いくらい、豊富な食材が満ち溢れており、インスタント食品やレトルト食品の充実、さらに外食産業も発展していて、食べたいものをいつでも手軽に口にすることができます。しかし現実には、日本人の健康は大きな問題を抱えています。例えば、一日のスタートに大切な朝食を抜き、二食の人。スナック菓子・清涼飲料水・インスタント食品に頼りっきりの人、夕食は持ち帰り弁当や外食が主な人などの食生活からは、貧血・低栄養・高血圧等の生活習慣病を患う人が増加傾向にあります。 『食生活改善推進員連絡協議会(※)』は「私たちの健康は私たちの手で」をスローガンに掲げている団体の為、子どもから高齢者と幅広い層を対象に、食育活動を各地域の中で実践しているところです。活動は園児のおやつ作り、児童と保護者との食育講和と調理実習、中高校生との郷土料理の調理実習、高齢者との健康講話と時短料理実習など、対象者に合わせた内容での実施を心掛け、毎回工夫を重ねています。最近の食物アレルギーには、会員の知識を高め、対応に努めています。 新規事業として、災害復興支援活動があります。熊本地震の教訓を生かし、災害時の栄養管理を踏まえ、災害後の健康管理・医療費削減を目的とした事業です。これも食育活動と同様に、各世代に適した防災講話とパッククッキング調理、ローリングストック活用方法や余裕がある場合は手作り防災グッズの作りと拡大した事業に取り組んでいます。今後も食を通して、地域に根差した普及活動に努めたいと思います。
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