厚生労働省の「第6次改定日本人の栄養所要量-食事摂取基準-の活用」では、栄養バランスのとれた食事をとるには、果物の具体的な数値目標として、国民一人当たり150g(可食部)としています。これに食べられない部分を加えた果物全体量に直すと200gとなることから、『毎日くだもの200g運動』というスローガンが名付けられました。
果物には、万病の元といわれる活性酸素の害を除去する抗酸化物質、ビタミンAや、C、Eなど、発ガン性物質の生成を抑制する微量栄養素、高血圧を引き起こすナトリウムの作用を軽減するカリウム、コレステロールや脂質、腸内の有害な物質を吸着して排泄する食物繊維などが豊富に含まれており、生活習慣病の予防に効果があります。
日本人の果物摂取量は年々低下し続けており、昭和50年のほぼ半分(119.4g/日)にまで減っているのが現状であり、国際的に見ても低い水準にとどまっています。
このような状況の中、果物の機能性等を国民に広く周知し、果物の消費拡大を図るため、平成13年に「果物のある食生活推進全国協議会」を母体に活動が開始されたことを受け、豊富な果物の生産県である本県でも、平成14年度から様々な活動を展開しています。