「フードシステム」とは、農水産業(食用林産物に係る事業を含む)から始まり、食品製造業、食料品流通・販売業、外食産業を経て、消費にわたるまでの領域を一連の流れとして捉える概念です。
日本の食糧供給の実態は、生鮮農水産物の家庭内調理という従来の食生活様式が徐々に減退し、加工食品の活用と外食の発展に代表される食生活の外部化、サービス化が進展してきています。
日本のフードシステムは、低価格・実質志向、簡便化・サービス志向、高品質・安心志向等の多様な消費者ニーズに対応するため、食品関連企業相互間の競争を伴いつつ、サービス化・低コスト化の方向に向かって変化しており、消費者の要求水準の高まりに、活力を持って対応し、その結果として、国産農産物の利用拡大に結びつくことが望まれています。