農業に対する金融は、農協等民間金融機関、日本政策金融公庫等各種の機関により担われていますが、このうち法律等に基づき、その政策目的を遂行するため、国または県が財政資金を融通したり、農協等民間金融機関の貸出に対して利子補給等を行うものを制度資金と呼んでいます。
農業は、自然条件に左右される豊凶変動などリスク性、零細規模による低収益性、信用力の脆弱性、さらに投資の回収期間の長期性等から、一般の金融では対応しづらい性格を有しています。制度資金は、これを補完し、農業経営の改善に必要な事業、資金の供給を行うために設けられているものです。
主な資金として、施設、機械の取得のため農業近代化資金、農業改良資金、農業経営基盤強化資金、負債整理のための農業経営負担軽減支援資金、経営体育成強化資金などがあります。
なお、農業改良資金は新作物分野、流通加工分野、新技術にチャレンジする場合に利用できる資金で、金利は無利子となっています。