センサスとは、調査対象のすべてについて調査票を用い、基本的な項目に係る調査を行うことを意味します。これに対して、個々の調査対象に当たることなく、既存の資料及び情報を基に、市町村などが所定の様式により申告したものを積み上げ、統計を作成する方法を表式調査といいます。
我が国最初の農業センサスは、昭和13年に行われた農家一斉調査であり、第2次世界大戦中、一時、表式調査に戻りましたが、昭和22年臨時農業センサスが実施され、このとき初めて「センサス」という言葉が用いられました。昭和25年に国際連合食糧農業機関(FAO)が世界的規模で提唱した1950年世界農業センサスに参加し、我が国における農業センサスの基礎が固まりました。その後、10年ごとに世界農業センサスに参加するとともに、その中間年次に、我が国独自の農業センサスを実施しています。