近年、都市側の住民においては農業・農村に心の「ゆとり」や「安らぎ」を求めたり、人々や自然との触れあいを求める機運が高まっている一方、農村側でも都市側の住民との交流による地域農産物の需要拡大や地域資源の有効活用、雇用機会の創出といった経済効果への期待感から、都市と農村との交流(都市農村交流)が盛んに行われつつあります。
都市農村交流には、(1)直売所やアンテナショップにおける農産物の販売など「物」の交流、(2)グリーンツーリズムや山村留学などの「人」の交流、(3)インターネット等を活用した「情報」の交流など、様々な形態がありますが、いずれも都市住民の農業・農村に対する理解促進等に役立っています。
グリーンツーリズムは「人」の交流の一形態であり、一般に「緑豊かな農山漁村において、その地域の自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在・体験型の余暇活動」と定義されており、これまでの名所・旧跡中心、集団行動中心の観光とは明らかに異なるものです。