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野菜づくりの基礎知識

種苗 

 

 野菜をつくる場合、良いタネ(たね、種、種子)や苗を選ぶこと、タネの性質を良く知って栽培することが大切です。
 良いタネとは、

    (1)品種固有の特性を持っていること

  (2)発芽が一斉で、生育が良く揃うこと

  (3)病害虫が付着していないこと等の条件を備えていることです。

 

  1)休眠

 タネにはある一定の休眠期間があって、採取(種取り)後にタネを蒔いても発芽しないものがあります。原因としては、果皮、種皮、胚、胚乳などのいずれかが未熟であったり、発芽を抑える物質がある等があり、自然の状態にある一定期間置くことによって休眠からさめます。例えばホウレンソウやシュンギク、レタス、ニンジンで2~3ヶ月、ダイコンで1~3ヶ月、ゴボウで3ヶ月以上です。

 

  2)タネの寿命

 タネには寿命があり、長命(3~4年)なものと短命(1~2年)なものがあります。タネの寿命に関係する環境要因として温度と湿度があります。温度・湿度とも低い条件で寿命は長くなります。播種(種まき)後に残った野菜のタネは、冷蔵庫や風通しの良い冷暗所で貯蔵・保管しましょう。

 

  【表4】タネの寿命

性質

品 目 名

備考

寿命の短いもの

(1~2年)

 ネギ・タマネギ・ニラ・ゴボウ・ニンジン・ミツバ・インゲン・ラッカセイ  古いタネは使わない

やや長寿のもの

(2~3年)

 キャベツ・ハクサイ・カブ・ダイコン・レタス・ピーマン・スイカ・エダマメ

 残りのタネは貯蔵しておく

長命なもの

(3~4年)

 ナス・トマト・キュウリ・カボチャ・マクワ  同上

 3)発芽と環境(温度、水分、光)

 タネの発芽に関係する要因として、温度、水分、光等があります。発芽を良好にするためには、野菜の種類に応じてこれらの条件を適度なものにする必要があります。

 

【表5】発芽と光の関係

性質 品目名 発芽をよくする条件
光線があると発芽しやすいもの セルリー・ミツバ・レタス・シソ・コマツナ・ゴボウ タネまき後土をかける量を少なくする
光線があると発芽しにくいもの ナス・トマト・トウガラシ・ネギ・タマネギ・ダイコン タネまき後土をやや多めにかける

 

温度

 タネには、それぞれ発芽に適する温度があります。比較的低温性の15~20℃にあるものと高温性の20~30℃に分かれます。低温性のものにホウレンソウ、シュンギク、ミツバ、チシャ等があり、主として秋冬期に栽培をします。高温性のものにはトマト、ピーマン、キュウリ、カボチャ、インゲン等があり、主として春夏期に栽培します。
 高温を好む果菜類などの苗つくりをする場合は、地温を確保するために温床を作って発芽に適した温度を確保する必要がありますが、初心者や少量しか作らないときは、苗を購入したほうが便利です。

 

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  4)苗づくり

 野菜をつくるには、畑に直にタネを蒔く直播き栽培と苗床にタネを蒔き、育苗(苗づくり)をしてから畑に植える移植栽培の2つの方法があります。

  【表6】

直播き栽培

葉茎菜類

 ホウレンソウ、ハクサイ、シュンギク、コマツナなど

根菜類

 ダイコン、ニンジン、ゴボウ、カブなど

豆類

 エダマメ、エンドウ、インゲン、ソラマメなど

果菜類

 キュウリ、カボチャなど

移植栽培

果菜類

 トマト、ナス、ピーマン、キュウリ、カボチャ、スイカなど

葉菜類

 キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、タマネギなど

 

<苗づくりの目的>

 (1)植物の小さな時を苗床で経過することにより植え付けから収穫までの期間を短縮して 作付の回数を増やす。
 (2)前作の収穫期間を延長することで、収穫量を増やす。
 (3)植物の小さな時(育苗期間)を、気象災害や病害虫から守る。

 

 5)苗を購入するときの注意点

  移植栽培では「苗半作」という言葉があるように、多くの作物は苗の良否によって作柄が決まります。

苗を購入するときは次の点に注意して下さい。
 (1)なるべく品種のはっきりしているもの。
 (2)軟弱徒長していない「ガッチリ」した充実苗(節間が短く、葉に厚みのあるもの)
 (3)病気や害虫が付いていないもの
 (4)老化していないもの(下葉の黄化や落葉、ポットの根が巻きすぎていないもの)
 (5)トマトやナス等の果菜類は接ぎ木してあるもの(接ぎ木したものは、病気に強く、つくりやすい)

 

                                 良い苗と不良苗 図8

【図8】良い苗と不良苗

 
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